2012年3月10日土曜日

牛が生きてきた!ごん太の飼い主の牛も!

福島県の楢葉町に行き、牛に餌やりのボランティアをしている川崎市在住の「けいちゃん」とメールを交換し、楢葉町で警戒区域で何が起こっているのか質問しました。

【4月9日、】
<お返事、遅くなりました申し訳ありません。
警戒区域では、まだ犬猫の他、家畜が残されています。特に家畜は政府の殺処分の指示により、安楽死とは違う方法で殺されています。それを畜主たちが、どんな気持ちで見ていたのか。
一度、圏内の様子を見に来てくださいませ.

現在60頭の牛がいます。
目的は「生きる事」・・・長年にわたって命をささげてくれた牛たちを無残に殺したくないという畜主さんが多くいました。

運営主体・・・被災した牛たちを餓死させたくない個々のボランティア+楢葉の畜主。震災後原発から20キロが警戒区域に指定され住民は避難していき、残された家畜は多くが餓死しました。それと同時に政府からは殺処分の指示が出ました。殺処分に同意した畜主さんは弱った家畜を見て「いっそ殺してくれろ」と次々に同意しました。震災後一年が過ぎ、疲れ切っている畜主さんに政府から、さらに殺処分の指示が。多くの畜主が殺処分に同意。同時に牛を飼育していくという「生きがい・仕事も取り上げられました。」畜主は無気力になり鬱になっていきました。
生活の糧にならなくなってしまった牛なのに、「生かせる牧場が出来た」世話をする農家さんの顔に笑顔と元気が・・。
思わぬ副産物。牛を助ける事は被災された農家さんをも元気づける事に繋がっていました。」>

【4月10日】
質問です。
①、なぜ警戒区域なのに飼育できるの?
ボランティアは入れるの?
>この一年、牛は畜主さんが逃げるときに放した牛は草木を食べて生きてきました。
牧場に繋がれた牛は餓死しました。
ボラは畜主さんに降りる許可された車で一緒に警戒区域に入ります。
②ほかにも生きている牛はいるの?
警戒区域に目を盗んで餌をやっていたの?
>殺処分されているとは言っても圏内には放浪している牛がまだいます。それに子牛も生まれています。
牧場の草を食べて生きてきたようです。
圏内でも仕事をしていた人(牧場・事業)には許可が出ます。

③殺処分は、野生化した牛の銃殺でしょ?
 >色々なうわさがありますが、方法はよく分かっていません。アルカディアの畜主は注射3本と言ってました。

④殺処分の同意って、同意しない人もいてずっと続けてきたんですね。
はい、町の説明会は殺処分に同意を求めるものでした
楢葉では12月にあって同意していない農家さんも9割が同意してしまって、根本畜主は「孤立無援」と肩を落としていました。埋葬場所も決めていました。
  
⑤しかし、サンクチュアリっていっても数万頭が殺され、数十頭ってわけですか?
 >いま数の把握は出来ていませんが楢葉にもまだいると聞いています。富岡にもいますし、浪江にはM牧場に300頭浪江は今週に殺処分が進むと聞いています。

 ⑥国会では1000頭ぐらいいると聞いたが。
 >そのくらい、いると思います。楢葉町でも放牧された牛がまだいると畜産課は言ってました。
以前は、どこでも見えた牛がいまはいません。それでもいるらしいのです。

【4月7日】
≪牛のなかにはごん太の飼い主の牛もいます≫
ご無沙汰して申し訳ありません。
南三陸の事も気になりながらも、飯館の犬猫の給餌に入り、いまは20キロ圏内楢葉町の牛さんたちのボランティアをしています。
  
奇しくも、楢葉の牧場で知り合った農家さんは、ごん太の、お父さんでした。
ごん太の家にも行って、ごん太がどこに住んでいたのかも見てきました。楢葉の白鳥が飛来する湖を眼下に、ごん太のハウスがありました。
一目で、ごん太がどんなに可愛がられていたのか分かりました。私が思っていたのとは違って、農場の片隅に飼われていたわけではなく家族の住む母屋のを目の前に、ごん太は暮していたのです。どうしたら、この家にボランティアが入って行ったのかも分からないような場所にありました。あそこから救助された、ごん太は本当にラッキーな子です。

楢葉の牧場には、ごん太の家の牛さんが殺処分にならずに、のんびり暮らしています。
その牛さんたちにエサをあげるために、毎週、楢葉に通っています。
明日も行くんです。

【4月15日】
≪ごん太が住んでいた小屋≫



ごん太のハウスの写真添付しました。078は見にくいですがごん太のハウスの向こうに湖が見えます。白鳥が飛来する11月には湖が真っ白になったそうです。
080は、ごん太ハウスです。東京から見たら、ぼろに見えますが震災後一年が過ぎてもしっかりしています。ごん太の便からは「種もみ」が出てきたと柘植さんが書いていらっしゃいました。このハウスのクッション代わりに飼い主さんが敷き詰めていたと思われます。
この地方では別格の犬小屋と思われます。 そして、ごん太ハウスの入り口には「出入口」というプレートが貼ってありました。(川崎市 N・K 写真も)
県内の動物の悲惨な現実です。(注意 悲惨な写真です!)

0 件のコメント:

コメントを投稿